僕の可愛いお嬢様、恋の仕方を教えて差し上げます

「何よ」


「僕、お嬢様の次のお見合い相手に選ばれたみたいです」


「え?」


「実は僕、御曹司なんですよね」

「何で執事なんてやってるのよ!」

「僕の祖父が社会勉強として、仲の良いこの北川家に私を雇ってくれと頼んだんです。あ、安心して下さい。お嬢様のお見合い相手になってもしばらくは執事を続けますよ?」

「そんな心配してないわ!」