「じゃあ、俺はそろそろ帰るかな」

その瞬間、また勢いよく風が吹く。

そして、また一人ぼっちの病室に戻る。

でも、全然寂しくない。

なんでかな。

次に風が吹くのが、楽しみでならないの。

優しい月明かりに照らされて、その日はぐっすりと眠れた。