「男に力で勝てると思ってるの?」 柊斗さんがクスクスと笑っている。 「ほら、早く。ドキドキしてる?」 「っ!・・・少しだけです・・・・ほら、言いました。離して下さい!」 ちゃんと口にしたのに、手を離してくれない。 「ねぇ結羽、もっとドキドキしてよ」 柊斗さんが私の耳元でそう呟いた。