部屋に戻った私は、ため息をついた。

睨みつけるのは流石に、失礼だっただろうか。

でも、あっちなんか、出会ってすぐに「付き合って」なんて軽すぎる。

お兄ちゃんが「柊斗」と呼んでいたから名前は覚えたけど、どうせ会うことももう無いだろう。

私はこの出来事を忘れることにした。