「行く場所、決まってないんですよね?それに7時から開いてるお店も少ないし・・」

「うん、だから、海に行こっかなって」

「今、冬ですけど」

「冬の海もいいんだよ、結構」

そう言って、柊斗さんが私の手を掴んだ。


「今日、1日楽しんでくださいね、お姫様?」


「からかわないでください!」


私は頬を膨らませた。