あの後も、柊斗さんはたまにうちに訪れては、私にかまって、お兄ちゃんの部屋に戻っていく。

「あの、柊斗さん」

「何?結羽。結羽から、話しかけてくるなんて珍しいじゃん」

「お願いがあって・・・」

「何?」


「もう私に話しかけないでください」


柊斗さんが少し驚いた顔をして、私の方をみる。