「私、貴方のこと知らないので、すみません」

「美優ちゃんが俺のことを知らないのは分かってるよ。だから、これから俺のことを知っていってくれない?」

「いや・・・。それに、いつ先輩は私のこと知ったんですか?」

「名前を知ったのは最近。美優ちゃんの友達と知り合いでね。友達に木崎 日菜って子がいるでしょ?俺と同じサークルだから、俺のことで聞きたいことは聞けばいいよ」

そう言って、先輩は微笑んだ。

「俺の話をその子から聞いて、俺が怪しい人じゃないって分かったら連絡ちょうだい」