すると、先輩が止まった。

「ねぇ美優ちゃん、目を開けて」

「え?」

私はそっと目を開けた。

すると、先輩の真っ赤な顔が目に入る。

その時、あることを思い出した。

胸がキュッと痛くなるのを感じる。


「美優ちゃん、キスしていい?」


気づいたら、私は小さく頷いていた。