でも、なんだろうこの感じ……。

千秋くんが、さっきから嬉しいことばっかり言ってくれて、何かが爆発してしまいそうだ……。

ドキドキして、たまらないっ……。


「千秋……!!」

「千隼?」


この子は千隼くん!!


「どうしたんだよ」

「コイツが、桃乃さんの番になりたいって」

「はぁ!?」


ち、千隼くんものすごく怒ってる……!!


ヒヤヒヤしていると、救いの声が耳に入ってくる。


「そこまで!!」


優花ちゃんの声だ。


「ちょっと、桃乃が可哀想でしょ!アンタたち、レディーに失礼なんじゃないの?」



と、いうことで……。


一件落着。


優花ちゃんが間に割って入ってくれたおかげで、このトラブルは終わった。


ついでに私もまた、終わってしまった……。


千秋くんに抱きしめられている姿を、クラス……そして野次馬たちに、見られてしまったのだから。


そして……このトラブルも一時は終わったものの、放課後に続いてしまうのであった……。