それはともかく、このときも不自然なまでに話を中断してしまった。
腹が減りすぎているから、はやく食いたいというていを装ったのだ。
そして、腹がいっぱいになってからエドムンドとフェリペから報告を受けた。
彼らは、バラデス王国の宰相イグナシオ・オルティスとの密会の約束を取り付けてくれたのだ。
これで一歩を踏み出せる。
そう思うと震えが走る。
その約束とは別に、連中が亡くなった母とおれのことをいまだに蔑んでいる。そのこともわかった。
わかっている。連中にとって、母はしょせん弱小国の人質という存在にすぎない。そして、おれはその人質の子だ。連中は、もしかするとおれに暗殺された国王の子ではないと曲解しているかもしれない。
それこそ、母とだれかの不貞の子、と。
腹が減りすぎているから、はやく食いたいというていを装ったのだ。
そして、腹がいっぱいになってからエドムンドとフェリペから報告を受けた。
彼らは、バラデス王国の宰相イグナシオ・オルティスとの密会の約束を取り付けてくれたのだ。
これで一歩を踏み出せる。
そう思うと震えが走る。
その約束とは別に、連中が亡くなった母とおれのことをいまだに蔑んでいる。そのこともわかった。
わかっている。連中にとって、母はしょせん弱小国の人質という存在にすぎない。そして、おれはその人質の子だ。連中は、もしかするとおれに暗殺された国王の子ではないと曲解しているかもしれない。
それこそ、母とだれかの不貞の子、と。

