お礼はキスでもいいですか?〜怖がりで気弱な私は、優しくないフリをした君と恋に落ちる〜

「え、あの・・・優しすぎませんか・・・?」

私はついそう言ってしまった。


「じゃあ、今度助けた時はお礼にちゃんとキスでもしろよ」


やっぱり、ただの不良かもしれない。

「君はさ。涙目で震えながらで気弱だと思ってるかもしれないけど、結局助けるんなら勇気あるよ。怖がりなくせに強がりだしね。嫌いじゃない」

そう言って、その男の人は行ってしまった。