約束の10時、待ち合わせ場所の駅前に行くと、もう上条さんは来ていた。

「お、お久しぶりです・・・」

私は恐る恐る上条さんに声をかける。

「由奈」

上条さんが私の服をじっと見ている。

「な、なんでしょうか・・・?」

「いや」

「似合ってませんか・・・?」

私が俯くと、上条さんがクスッと笑った。