約束の土曜日の朝、私はクローゼットから何着か服を出し、頭を抱えていた。

「どうしよう・・・ワンピースは可愛すぎる・・・?張り切りすぎて引かれたら嫌だし・・・でも、お出かけの時はオシャレしたいし・・・・」

私は一人で呟きながら、鏡の前で服を合わせる。

その時、上条さんの言葉が頭をよぎった。

「俺、由奈のこと気に入っちゃったみたい。一緒に出かけるのが楽しみなくらい」

本当は私もちょっと楽しみだった。

いつも通り3回深呼吸をして、私は一番お気に入りのワンピースを手に取った。