あの日から三週間が経った夜8時のこと。

上条さんの番号から電話がかかってきた。

正直、あの日から三週間が経っても連絡がないので、からかわれただけだと思って忘れようとしていた所だった。

「ど、どうしよう・・・」

私が戸惑っているうちに電話が切れてしまった。

「あ・・・掛け直さないと・・・!」

私は慌てて電話を掛け直した。

「もしもし、由奈?」

「ご、ごめんなさい・・・あの、びっくりしてる内に電話が切れちゃって・・・」