私は、運転席の窓をコンコンと叩いた。

成紀さんが窓を開けてくれる。

「冬奈、どうかした?」


「成紀さん、私のこと好きですか・・・?」


ああ、また私可愛くない聞き方だ。

でも、もう戻れない。


「好きだよ。大好き」

「冬奈としか結婚したくない」


成紀さんが車を降りる。