結婚の条件は愛を捧げることでした

「これでも、俺も不安なんだよ?水穂が俺以外に初恋をしちゃったらどうしようって」

「朔馬さんも馬鹿ですね」

「馬鹿!?」


「私が頭を撫でられるだけでドキドキするのなんて、朔馬さん位ですよ?」

「おばあちゃんの病気が不安で、婚活も上手くいかなくて、その時颯爽と現れた朔馬さんは、私の王子様です。・・・なんて、キザ過ぎるでしょうか?」

「もしかして、私はもう初恋をしてしまっているかもしれませんね」


私は朔馬さんの頭を撫でた。