「ぬるいオレンジジュースって少し不味くない?」 「だから、オレンジジュースが冷たいうちに休んでくれたらいいなっていう俺の願望」 桜庭くんがそう言って、いたずらっ子みたいに笑った。 疲れていたのかな。 私は桜庭くんの言葉で気づいたら、目が潤んでいた。 ああ、ちゃんと私のことを心配してくれている人がいる。 それだけで涙が出るほど嬉しいの。