テレビやパソコン、スマホの画面でしか見たことのなかった存在。
私の地元はそこそこ田舎だし、そんな人に会えるなんて考えたこともなかった。
だから会えただけでもすごいことなのに、友だちになれるとか……。
「ぅひゃあぁ……や、やっぱりうぬぼれ過ぎかなぁ?」
何とも言えない、照れくさいような気持ちになって顔を隠したくなる。
でもいつもかぶっている帽子はもうしまってあるから、柔らかい髪を掴むだけになっちゃった。
早くも帽子をかぶってるのが普通になっちゃってるんだなって、いつもは隠している自分の長い髪をつまみながら思う。
柔らかい、プラチナブロンドの髪。
小三のとき亡くなったひいおばあちゃんが自分と同じ髪だって言ってた。
ひいおばあちゃんが若い頃は差別もあって辛いとしか思わなかったけれど、私が同じ髪を持って生まれたのを見てなんてかわいいんだろうって思ったんだって。
私が生まれて来てくれたから、自分の髪の色も好きになったって。
もう全部真っ白になってしまったけどね、と笑いながら教えてくれたっけ。
ひいおばあちゃんが亡くなった後で私もこの髪色が原因で辛いことがあった。
だから今も帽子で隠してる。
私の地元はそこそこ田舎だし、そんな人に会えるなんて考えたこともなかった。
だから会えただけでもすごいことなのに、友だちになれるとか……。
「ぅひゃあぁ……や、やっぱりうぬぼれ過ぎかなぁ?」
何とも言えない、照れくさいような気持ちになって顔を隠したくなる。
でもいつもかぶっている帽子はもうしまってあるから、柔らかい髪を掴むだけになっちゃった。
早くも帽子をかぶってるのが普通になっちゃってるんだなって、いつもは隠している自分の長い髪をつまみながら思う。
柔らかい、プラチナブロンドの髪。
小三のとき亡くなったひいおばあちゃんが自分と同じ髪だって言ってた。
ひいおばあちゃんが若い頃は差別もあって辛いとしか思わなかったけれど、私が同じ髪を持って生まれたのを見てなんてかわいいんだろうって思ったんだって。
私が生まれて来てくれたから、自分の髪の色も好きになったって。
もう全部真っ白になってしまったけどね、と笑いながら教えてくれたっけ。
ひいおばあちゃんが亡くなった後で私もこの髪色が原因で辛いことがあった。
だから今も帽子で隠してる。