フィールドを確認していると、長澤さんの“ヒトガタ”も現れる。
彼女は私を見て一瞬驚いたように目を見開いたけれど、すぐにスッと細めた。
『……認めてあげるわ』
「え?」
『目立つのが苦手なんでしょう? それでも素顔をさらすことになる決勝にまで勝ち進んできた。だから、あなたが《シング・バトル》に真剣に向き合ってるってことは認めてあげる』
そう言いながらもまだ私を睨む長澤さん。
上から目線な言葉だったけれど、彼女に認めてもらいたいって思っていた私はちょっと嬉しいと思っちゃった。
でも。
「ありがとう。でも認められるだけじゃなくて、私あなたに勝ちたい」
目的は優勝。
みんなの夢も背負ってるんだ。
長澤さんがどんなに強くても、諦めることなんてしない……勝ちに行く!
挑戦的な私に、長澤さんの口角が上がった。
私に笑顔を見せてくれたのは初めてかもしれない。
『いいじゃない、受けて立つわ!』
長澤さんの言葉の後、すぐにキョウのアナウンスが聞こえてきた。
『二人とも準備は整ったかな? それじゃあ一学年決勝の《シング・バトル》スタートだ!』
始まりの合図と一緒に先攻後攻が決まる。
先攻は長澤さんだ。
彼女は私を見て一瞬驚いたように目を見開いたけれど、すぐにスッと細めた。
『……認めてあげるわ』
「え?」
『目立つのが苦手なんでしょう? それでも素顔をさらすことになる決勝にまで勝ち進んできた。だから、あなたが《シング・バトル》に真剣に向き合ってるってことは認めてあげる』
そう言いながらもまだ私を睨む長澤さん。
上から目線な言葉だったけれど、彼女に認めてもらいたいって思っていた私はちょっと嬉しいと思っちゃった。
でも。
「ありがとう。でも認められるだけじゃなくて、私あなたに勝ちたい」
目的は優勝。
みんなの夢も背負ってるんだ。
長澤さんがどんなに強くても、諦めることなんてしない……勝ちに行く!
挑戦的な私に、長澤さんの口角が上がった。
私に笑顔を見せてくれたのは初めてかもしれない。
『いいじゃない、受けて立つわ!』
長澤さんの言葉の後、すぐにキョウのアナウンスが聞こえてきた。
『二人とも準備は整ったかな? それじゃあ一学年決勝の《シング・バトル》スタートだ!』
始まりの合図と一緒に先攻後攻が決まる。
先攻は長澤さんだ。