結婚して、一ヶ月。

玲二さんの甘さが増していく。

「花鈴、抱きしめていい?」

「え!?」

玲二さんの腕が優しく私を包む。


「大好きだよ、花鈴」

「花鈴を幸せにしたいのに、俺ばかり幸せをもらってる」


まるで本当に私が好きみたいに愛情を注がれると、私の心も揺らいでしまう。