家に帰り、夕食を食べて、お風呂に入っても、玲二さんはまだ帰って来なかった。

時計を見ると22時を回っていた。

先に寝ていていいと言われたが、とても寝室に向かう気になれない。

23時、24時・・・と待っているうちに私はソファで寝てしまった。


「ただいま、花鈴」


おぼれ気な意識の中、玲二さんの声がした気がした。

「ごめんね、持つよ。ベッドまで運ばせて」

そう言って、玲二さんが私のことを持ち上げる。