すぐにシャーペンの芯を追加して、またノートにペンを走らせた。




授業が終わって、改めて忍くんにお礼をする。


「忍くん、さっきは本当にありがとう……!!」

「ううん、大丈夫だよ」


先生怖い人だったし、本当に助かった……。


「あ、でもその代わりに、お弁当一緒に食べない?」

「えっ?い、いいの?」

「うん、千幸と食べたい」

「わかった……!じゃあ楽しみにしてる!」

「ふふ、俺も」


私は告白してしまったことなど忘れ、呑気にそんな会話をしてしまった。


だけど、ただただ嬉しくて……胸が高鳴りながら、お昼ご飯の時間までの授業をとても頑張った。



迎えた昼食の時間。


「千幸、隣の席いい?」

「うん!」


忍くんが側にきて、一緒に机にお弁当を広げた。


「千幸それしか食べないの?」

「え?普通だよ!」

「そっか」


忍くんは男の子だから、もっと食べたりするのかな?

なんて思っていると……。