後ろに振り向くと、忍くんがシャーペンの芯を数本持って手を伸ばしてくれていた。


優しく微笑みながら。


「あ、ありがとう……!」


小さい声でそうお礼を言って、シャーペンの芯を受け取った。


困ってたから本当助かった……あとでちゃんとお返ししなきゃ!

というか、さんざんお世話になってるし……何か高級お菓子でも、渡した方がいいよね。

おうちに帰ったら、じいやに相談してみよう。