ドクドクと心臓の音が大きくなって、ドキドキが増えて行く。

幸せな気持ちで満たされて、なんだかふわふわした。


「ふふ、ありがとう千幸」

「っ!う、うん」


千幸っ……本当、忍くんはズルい……。





「パーティーのドレス、千幸はどんなの着たいの?」


また少し歩くと、

話は戻ってパーティーのことに。


「うーん……あんまり目立たないのがいいかな」

「そうだね、俺としても千幸がこれ以上可愛くなるのは嫌だな」

「へっ?えええっ……!?」

「だから、俺もシンプルな方がいいと思う」



そ、そんなことをよくさらっと言えたなぁ……。


きっと私の顔は今、りんごのように真っ赤になってしまっているだろう……。