「あら、違かった?」

「う、ううん、確かに忍くんのことは好きだよ?でも胡桃ちゃんのことも好きだし……」

「うーん、多分違うと思うの」

「えっ?ど、どういうこと……!?」


私、胡桃ちゃんも忍くんもとっても好き……!!


ドクリと心臓が音を鳴らした。

なんて言われるのだろうか、心配になりながら、胡桃ちゃんを見つめた。


「その、多分だけど、千幸ちゃんは黒瀬くんのこと好きなんだよ、お友達としてじゃなくて……恋人として!」

「こ、ここっ……!恋人……!?」


目をまん丸にして、口をパクパクさせることしかできなくなってしまった。