「運動は得意な方なんだよね」

「へぇ……!」


また忍くんのことが知れた!嬉しい……!!


そして、前髪が風に吹かれて、その顔がまた少し露わになる。


……し、忍くんって……も、もしかしてとってもカッコいい……?

これは私の幻覚だろうか、とってもお顔が整っているように見えた。


ポカンとしていると、顔を覗き込まれた。


「大丈夫?どうかした?」

「う、ううん!大丈夫、はい、これメガネ!」

「ああ、ありがとう」


私から受け取った忍くんはすぐにメガネをかけた。