仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。

「嫌なんだよ千幸が取られるの……」

「はいはい」


いつものことか……。


「じゃあ私行くから」

「あー待ってよ」


お兄ちゃんには申し訳ないけど、大好きな忍くんと今日いられる時間は限られてるし、できるだけ忍くんと一緒にいたいんだ。


リビングを出て、自分の部屋に向かった。




ガチャンと扉を開けて、部屋に入る。


「お待たせ忍くん!」

「ううん、ありがとう千幸」

「えへへ、全然!じゃあやる?」

「うん。それでさ、千幸」

「ん?」


あれ?今更だけど、忍くん変装解いてる……!?


かっこいいお顔が見えていた。


私の横に手をついて、顔が近づく。


し、忍くんの綺麗な顔が目の前に……!!


「もし、俺が買ったら……キスしない?」

「……へ?き、きききっキス!?」