「他にわからないところはある?」

「えっと……実は一年生の頃から方程式がよくわからなくて……」

「方程式ね。わかった教えるよ」

「本当!?ありがとう!」

「ふふっ、千幸にならお安い御用」



にこっと優しく笑いながら受け入れてくれた忍くんにきゅんと胸が高鳴った。


こうしてこの後も丁寧にわかりやすく忍くんに勉強を教えてもらった。


そして4人でご褒美のお菓子を食べ終わった頃。


「ねぇねぇみんな!よければゲームしない?」

「いいよ!」

「いいね」

「そうだね」


胡桃ちゃんに颯くんに忍くん、全員賛成してくれた。

それがなんだか嬉しくて、胸がいっぱいになる。


「じゃあまずはこのゲームからやろう!」


こうして始まったゲームの時間。


対戦ゲームで、私と胡桃ちゃんVS忍くんと五十嵐くんでチームを組んで、試合が始まる。


「うわ、千幸強いね」

「えへへ、ゲームは得意なんだ!」