「あ、椎名さんこれお見上げ」

「私も!」


2人から差し出されたお菓子。シュークリームに、相変わらず高級そうなお菓子……。


「2人とも、ありがとう!」

「いえいえ!」



胡桃ちゃん、毎回毎回すごく美味しいんだけど、ちょっとお値段が高いから、もう少しやすいものでいいんだけどなぁ。


さすが、私を超えるお嬢様……!!


「黒瀬くんはまだなの?」

「うん、忍くんはまだみたい!」

「そっか!早く来てくれるといいね」

「うん……!!」


忍くん、早く来ないかなぁ。


そう考えながら、勉強するお部屋まで2人を案内した。


「2人ともそこに座って!」

「「ありがとう」」


机を挟んであっちが胡桃ちゃんと五十嵐くん、こっちに私と忍くんが座る予定だ。