「こっちのお部屋で勉強しよう!」

「うん!」

「うわ、すごい広い家だね」

「そうかな?胡桃ちゃんの家に比べたら狭いと思うけど……」


五十嵐くんにそう返事をすると、彼は胡桃ちゃんの方をジーッと見つめていた。


「確かに……胡桃ちゃんの家、絶対広いよ」

「あはは、そうかな?」


どうやら、胡桃ちゃんのお家がお金持ちなことは知っているらしい。


「ふふっ、2人とも前より仲が良くなったみたいで、よかった!」

「えへへ、ありがとう」


胡桃ちゃん、なんだか前と比べて可愛くなった気がするな……。


いやいや、元々可愛いんだけどね。


恋したから変わったのかな?

だとしたら、私も少しは可愛くなれてる……?

前髪とか、スキンケアとか。ちょっとずつ頑張ってってるし、きっと結果は出てるよね!