苦笑いする千幸。

気にしてるのかな?なら、少しでも点数が上がるように勉強教えてあげよう。


「千幸はなんの教科が一番苦手?」

「うーん、やっぱり数学かなぁ。とにかく難しい!」

「そっかわかった。じゃあ、今度勉強会する時に数学教えられるように勉強しとく」

「えっ!ありがとう!」

「ううん」


それだけじゃない。


俺、千幸とキス、してみたいと思ってるんだ。

付き合って少し経ったし、そろそろキスしてみたい。


だけど……キッカケがなかった。


勉強会の時はきっと2人きりだ。だから、その時に……。


「あのね!忍くん!」

「ん?どうしたの?」


すごく嬉しそうだ。


「お勉強会のことなんだけどね、胡桃ちゃんと五十嵐くんも来れるんだって!」

「……え?」


あれ、2人きりじゃなかった?