「うん、忍くんのお屋敷もとってもすごいよ!」

「……ありがと」

「うん!」


あれ?また忍くん照れてる?

なんだか小さな男の子みたいで、可愛い……!


「千幸ちゃんと忍、本当仲良いよね〜羨ましいなぁ」

「付き合ってるんだからこのぐらい当たり前だろ」

「あはは、そっか」


忍くんがそう答えると、少し寂しそうな顔をした綾人くん。



……もしかして綾人くんは、忍くんともっと仲良くしたいのかな?


「着いた。この部屋で食べよう」


着いたお部屋はとても大きかった。

ドアもやっぱり大きくて、上の方までジーッと見つめてしまうぐらい。


「千幸ちゃんはそこの椅子に座って」

「あ、うん!ありがとう」


綾人くんに言われた椅子は、座り心地もとても良さそうで可愛らしい椅子だった。


そっと座ると、ふかふかしていて気持ちいい。