「千幸ちゃんだって、みんなで食べた方が楽しいよね」

「わ、私はなんでも……」


忍くんがとっても不機嫌そうだし、あんまり3人で食べない方がいいかな……って感じだけど。


「綾人くん私と食べようよ〜」

「いやいや私と食べよ!」

「やだあたしと!」


女の子たちがそう声を上げる。


「ほら、四条はアイツらと食べろよ」


忍くんがフッと鼻で笑いながら、綾人くんにそう言う。


「んー……残念、じゃあ今日は諦めようかな。千幸ちゃん、明日よろしくね」

「えっ?あ、うん……?」


明日……?

明日は一緒にお弁当を食べよう、ってことでいいのかな?


いやいや、こんなにモテてるし、まさか私にそんなことはないよね……。


うーんと考え込んでいると、優しく微笑んだ忍くんが私に卵焼きをくれた。


「これ、あげる」

「いいの?!」

「うん、千幸好きでしょ?」

「うん!ありがとう!」