「パーティー楽しかったんだってね」

「うん!とっても楽しかったんだよ!」


歩きながらそんな会話を始める。


「……そっか、よかった」

「うん!」


あれ……?忍くん、今日なんだか元気ない……?


少ししゅんとしているように見えてしまった。


「忍くん、元気ない……?」

「え?そうかな、別にそんなことないよ」

「そっか……ならいいんだけど……」


何か、悩み事でもあるのかな。


もし忍くんが困っているなら私、力になりたい……。


「そういえばさ、今日転校生が来るんだって」

「え?そうなの!?」

「うん、そうらしい。千幸の隣の席、空いてたよね」


そういえば空いてたなぁ。


「空いてた!じゃあまさか、隣に……?」

「そうなるかもしれないね」


そう言いながら、どんどん笑顔が消えて行く忍くん。