『うん……千幸、俺と付き合って欲しい。それで、大きくなったらお嫁さんになって』

『えっ……?い、いいの?』


そんな嬉しいこと、本当に……?


『うん、だって俺千幸のこと——』



**


ピピピピッ!


「わぁー!!!」


ガハッと布団をつかんで、起き上がった。


「お嬢様、アラームで起きるだなんて珍しいではないですか」


横を見ると、じいやがいる。

多分、私のことを起こしに来てくれたんだと思われる。


「あ、あはは……」


なんだ、夢か……ちょっと残念……。


でもすごく、恥ずかしかった……!!


カァァァと熱くなっていくほっぺたぎゅっと抑える。


「まだ七時前ですが、起きますか?」

「う、うん起きる!」


夢の続き、気になるけど……もう寝れそうもないし、起きた方が良さそう。