急いで歯磨きも済ませて、ベッドへと入った。


暖かい布団に包まれて、安心するとウトウト眠くなって来た。


ふぁーとあくびも出て、ゆっくり目を閉じる。


気がついたらそこはもう、夢の中。


***


『千幸、そのドレスすごく似合ってるよ』

『えへへ、そうかなぁ嬉しい』


忍くん、褒めてくれた……!


ふわふわした空間の中で、優しく笑ってくれた忍くん。

嬉しくてたまらなくて、胸がいっぱいになっていた。


今着ているドレスは、四条さんに借りているものだった。


『千幸、いつか俺と結婚して、ウエディングドレス着たら、すごく可愛いだろうな』

『へっ?結婚……!?ウエディングドレス……!?』



まさかそんなこと言われるだなんて思っていなくて、びっくりして目がまん丸になってしまった。