「じゃあ、次会った時、でいいかな?」

「私は大丈夫です!だけど四条さんはいいんですか?」


自分でデザインしたドレス、初対面の私にそんなに貸してていいのかなぁ?


「大丈夫、きっとすぐ会えるよ」

「?そ、そうですか」


ならいっか……!!


「お兄さん、お嬢さんは少し怪我をしているので、よろしくお願いします」


ぺこりと頭を下げた四条さん。

お兄ちゃんに心配そうな顔をされながら見つめられる。


「わかりました、ありがとうございました四条さん」

「いえいえ、では俺はこれで」

「あ、ありがとうございました!」


私もそう言って、深く頭を下げた。


手を振りながら行ってしまった四条さん。


「そのドレス、どうしたの?」

「あ、実はね……」


お兄ちゃんに、何があったのか説明した。