パーティー会場に戻ると、とてもたくさんの人から注目を浴びた。


それは、隣にいる四条さんがいわゆるイケメンだからだと思う。


なんだか隣にいるのは居心地が悪いな……。


「大丈夫?まだ足痛むかな?」

「だいぶ良くなったんで大丈夫です……!」

「そう?それはよかった」


優しく笑ってくれた四条さん。


「今日は家族で来るの?」

「はい。さっきまでお兄ちゃんと一緒にいました」

「そうなんだね、じゃあお兄さんのところまで送るよ」

「自分で行けますよ……?」

「ううん、一緒に行かせて」

「じゃあ、お言葉に甘えて……」


どれだけ断っても、ついて行くと言ってくれそうだったので、お言葉に甘えさせていただくことにした。