「うわ……思ったよりも、だいぶ似合ってるね」

「四条さん……!?」


いつのまにか部屋に入っていた四条さんにびっくりする。


「椎名さん、着心地はどう?」

「とってもいいです!」


肌触りがとてもよくて、サイズもぴったりだ。


「それはよかった。じゃあ、戻ろっか」

「あ、あの、いいんですか?このドレス、借りたまま行っちゃって……」

「もちろんだよ。このパーティーの主催も俺の家だし、あんなひどいことあった後に見過ごせない」

「四条さん……」


ん……?パーティーの主催が、四条さんの家……!?


そ、そうだったんだ……!!全然知らなかった!

本当すごいなぁ……。


あまりにびっくりすることが多すぎて、心臓がバクバクしていた。


そして私は四条さんに手を引かれて、パーティー会場へと戻って行ったのだった。