にしてもデザイナーさん……本当、すごいなぁ。


「それはとても心強いです。椎名さんと同じく、坊っちゃんも中学2年生なのでよければ仲良くしてあげてください」

「はい!」


四条さん、同い年だったんだ……!

背も高いし、大人びているようき見えたから……もっと年上かと思ってた。


「完了しました。どうしでしょうか?」


足首に湿布を貼ってもらって、痛いけれど立てるぐらいにはなった。

鏡の前に立つと、四条さんのデザインしたドレスが目に入る。


「す、すごい……!ありがとうございます!」

「椎名さんに喜んでいただけてよかったです」


あまりにすごいドレスで、ついつい目を奪われてしまった。

さっき見せられた時よりも、着たことによって隅々まで見えて、さらに美しさが増しているように思った。