「こちらは坊っちゃんがデザインしたドレスになってます。椎名様に似合いそうなので、このドレスを着てもらいますね」

「あ、ありがとうございます……!!」

「いえいえ」


坊っちゃん……って、四条さんのことだよね?

彼がデザインしたドレス……すごいな、ドレスをデザインしてるんだ。


「四条さんって、デザイナーさんなんですか?」


気になってそう聞いてみた。


「いえ、見習いですよ。いずれデザイナーになると言ってました」

「へぇ……!!こんな素敵なドレスが作れるなら、きっとなれますね!」

「ふふっ、そうだといいです。四条財閥は代々有名ブランド店なので、いつか坊っちゃんのデザインした服が売り出されればいいな、なんて私たちは思ってます」

「そうなんですね……!私、応援してます!」


とっても優しそうな人たちだ。