だけどフラフラして、倒れてしまいそうだった。


「んー……立つの辛いか、ちょっと失礼するね」

「へっ?」


身体がふわっと浮いた。


なんと、四条さんにお姫様抱っこされてしまった。


「ちょっと待っててね」


どこかへ歩き出した四条さん。


わ、私どうすればっ……!!


周りの人たちがザワザワし始める。

もう恥ずかしくて、申し訳なくてたまらなくて……できるだけ身を縮めて、最低限目立たないように頑張った。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」

「は、はいっ……」

「寒いよね、もう着くから待ってて」

「え、えっと……はい……?」


着く……?お兄ちゃんのところかな?

そう思っていると……。


「この子の服、新しいのプレゼントして。ついでにこの可愛いドレスは洗っておいて」

「かしこまりました」


どこか別の部屋についていた。