「何かお目当てのものがあるのかな?ほら、千幸ちゃんみたいにケーキとか!」

「確かに、そうかもしれないね……!!」


ここのお料理は美味しいだろうし、ご飯目当てに来てもおかしくないよね!

実際に私がそうだしっ!


黒瀬、さんの様子を少し伺っていた。


また、お礼言えるかな、だなんて。


ジーッと見ていると、キョロキョロ辺りを見回していた黒瀬さんと目が合ってしまった。


すると、何かを見つけたかのように急いでこちらに歩いてくる。


「えっ……」


私はあまりに驚いてしまって、急いでお兄ちゃんの後ろに隠れた。


「どうした千幸?」


まさか自分に来るとは思ってないけど……なんだか、びっくりしちゃった……。