「ど、どうしたの?」

「いや、そっか……なるほどな」

「凌久くん?」

「それなら納得だ」

「!?」


どうしよう、凌久くんがおかしい。「運命の人を探しに来ました」って言った時は爆笑したのに、「赤い糸が見える」と言った今は、笑って納得してる。

絶対、何かの間違いだ。


「凌久くん、今の話を……信じるの?」

「あ?そりゃ信じられねーよ。赤い糸ってあれだろ?小指に繋がる、とかっていうアレだろ?」

「ひ、左手の薬指だよ……」


少し不安になったものの、たぶん凌久くんの「赤い糸」への認識は間違ってない。じゃあ、何で?なんで「運命の人を探しに来た」って言った時みたいに、私を笑わないの?


「り、凌久くん……病院に行く?」

「あ゛?」