全く会うことのなかった7年の間、二人には、それぞれ全く違う青春時代がある。

リナは、大学進学のために上京したが、中学時代から既に、将来は大好きなヨガを生業にしたいと心に決めていた。

中学時代の失恋がきっかけで、高校は女子高に進学し、そこでは王子様のような存在になり、悪い気はしなかったものの、高校時代は同性とも異性とも友達で終わり。

大学生にもなると、単にデートする相手ぐらいは何人か居たものの、何故か本命の恋人は、大都会でも見つからなかった。

それは、園田も同じようなものである。

高校3年の頃、恋狂いになったことで、成績がガタ落ちしたことに焦り、一念発起して、ひたすら勉強し、無事に大学合格。

中学時代に大好きだったのに、高校では放棄してしまったバスケ熱が、大学でまた再燃。

体育会系の大学生活だった。

園田にも、デートする程度の相手は居たが、やはりどうしても本気の恋は出来ないまま。