もしかして若頭に溺愛されちゃってる!?


「わ、私じゃなくて、婚約者さんいるんですよね?」

「は?そんなものいない。」

「えっ、だって、蓮さんとホテルに入って行った写真も見たし、最近帰りが遅いのもその人に会ってるからで、私のことじゃ、邪魔、物だって」

邪魔者って言葉に泣きそうになる。
あぁ、面倒くさい女だって思われたらどうしよう

「凪、そんな顔しないでくれ。俺に婚約者いないし、凪を邪魔者だって思ったことなんて一度もない。凪がいないとだめだ」

そう言って蓮さんは私の涙を指で優しくすくう。

「写真なんてしらない。凪以外のと一緒になんて気持ちが悪い。そんなことしない。
帰りが遅かったのは親父に呼び出されていて、凪の夏休みにゆっくりできるように詰め込んでたんだ。」

「えっ、そうだったんですか」

私の夏休みのために、?

「本当に女の子とは知らない。婚約者なんて聞いてないし親父には凪のことを言ってるからありえない。凪信じてくれ」