「質問会お疲れ様! 俺、影井幸磨(かげいゆきま)。よろしくな!」

そいつは斜め前の席の「俺の人生あと一ヶ月」とか考えてた男子だった。

彼は輝かしい笑顔で私を見る。

嘘偽りのない、純粋な、なんてそんな美しいものじゃなかった。

無理している。

目の奥が陰っている。

影井幸磨。

覚えた、お前のこと。