次の月曜日の放課後、私は奏斗くんを呼び出した。

「奏斗くん、告白の返事だけど・・」

「うん」


「ごめんなさい!好きな人がいるの!」


私は思いっきり頭を下げた。

「知ってるよ。穂高でしょ?」

「なんで・・・?」

「見てればわかるよ。でも、穂高なら納得」

「え?」

「俺、穂高の双子の弟だよ?穂高のいい所は誰よりも知ってるつもり」

そう言った奏斗くんの声は少し震えていた。

「音葉、穂高とちゃんと話してね」

そう言って奏斗くんは校内に戻って行った。