恋の魔法は間違えないで下さい!

「ねぇ音葉ちゃん」

「うん?」

「俺のお願い一個聞いてくれるんだよね?」

「う、うん」

「実は奏斗から来週音葉ちゃんと花の苗を買いに行くって聞いて、俺も一緒に行きたい。それが俺のお願い」

「そんなお願いでいいの?」

「俺は奏斗と音葉ちゃんが二人きりになるのが耐えられないだけだから」

真っ直ぐな穂高くんに私は顔が熱くなるのを感じた。

まるで私が桜の木の魔法にかかったみたいだった。