翌日、高校に登校した私は校門の所で桐生君に呼び止められた。



「雪代 音葉さん、好きです」

「俺と付き合ってください」



その時、私は青ざめていた。

自分の力で恋を実らせなかったから?

桜の木の魔法が本当に存在したから?

どれも違います。